管理会計2
管理会計に関する内容を改めて書きます。
ただ、教科書的なことを書いてもつまらないので、
管理会計の本質をついた内容にします。
前回、管理会計というネーミングが気に入らない、というお話をしました。
本質的な管理会計の意味からすると当然です。
学者さんや会計士の方は否定されるかもしれませんが、
管理会計を広義(より抽象的・本質的表現)で捉えると、
数字で物事を見える化する、というのが定義だと思います。
これはなにかというと、物事の大小・長短・軽重・遠近などを比較・判断
するときに「数字」を用いないと客観的にできないというものです。
例えば、ダイエットをするときに、すごく運動した、とか今日はご飯少なめに
した、と言われても、第3者が客観的に善し悪しを判断できません。
しかし、今日は3,000kcal消費した・1時間運動した・1,200kcalだけ食べた
と数字で表現されれば、大小が一瞬でわかります。
そういう意味で、なるべく物事を数字化することにより、物事を判断
できる素地を作ろうというのが管理会計の本質です。
数字で物事を捉えるのは、なにも普段数字で表現されているもの以外
でも大丈夫です。視点を柔軟に捉えることが重要です。
例えば、営業マンが一日に電話をかけた回数は?とかお腹を壊した方が
トイレに入った回数は?とか社内イントラ辞書を使った回数は?とか
スマホを眺めている時間は何時間?とかなんでも数字化できます。
ただし、数字化すれば全てが解決するわけでもなく、逆に数字を取得
することが目的化して本来の目的が達成されないといったケースもある
ので気をつける必要があります。
例えば、警察の駐車違反のノルマ。交通の安全や往来の円滑さが
本来の目的なのに、駐車違反を見つけることに躍起になる・・・等。